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の3つが大好きな札幌市南区定山渓在住・北海道観光マスターのミヨッシー(@miyossy1023)です
2018年9月6日…3時7分…
今回綴っている地点で一年が経過…
ミヨッシーを含む北海道在住者の方々にとっては今後…未来永劫忘れることがない日時となりました…
そうです!!!

北海道胆振地方(胆振総合振興局内)中東部を震源とした「平成30年北海道胆振東部地震」が発生した日時です!!!

北海道で地震観測が始まって以来、初の「震度7」が観測され…

地震発生から約20分後のミヨッシー自宅周辺(札幌市南区定山渓地区)…周辺は一切の光がなくまさしく「ブラックアウト」

北海道内全域の約2950000戸で停電 → 「日本初のブラックアウト」が発生!!!
北海道における過去最悪の地震となってしまいました!!!
北海道に在住しているミヨッシーは地震発生時は在住している札幌市南区定山渓地区に居て、40歳半ばにして初めて被災者側の立場になり…

電気や人が皆無の定山渓温泉街
- 電気やガスといったライフラインが一時停止
- 食料やガソリンをはじめとした生活物資の確保が困難
- インターネットやSNSなどで広まった誤情報に振り回された
…etc、様々な体験をしました!!!
※地震発生当時のことについては様々なことを以前綴ったことがあります
とはいえ、ミヨッシーが在住している札幌市南区定山渓地区一帯は「地盤が岩盤でできている地域」=「地震には非常に強い場所」であり、北海道内ならびに札幌市内の随所で揺れが発生しても定山渓は揺れなかったということはよくある話…
そのため、目に見える被害は特にありませんでした…
上述のような体験も一時的なものであり、その後は今回綴っている地点まで何事もなく過ごしています…
しかし…

液状化現象が発生した札幌市清田区里塚地区

屋根が崩落した安平町にある早来神社
- 震度7を記録した厚真町
- 震度6強を記録した安平町やむかわ町
- 液状化現象が発生した札幌市清田区里塚地区
…etc、未だに仮設住宅や市営住宅など、自宅に戻れずじまいの方々や自宅を失いその後の目途も立たずという方々がいて、生活再建もまだまだ途上といわざるを得ない状況が続いているのが現実です…
今回綴っている地点において生存し、家族や自身に特に大きな問題がなく地震発生前と何ら変わりのない生活をしているミヨッシーですが…
と、いう思いがあるので…今回は今回綴っている地点で「平成30年北海道胆振東部地震」が発生してから一年が経過した現状などをミヨッシーなりに色々と綴ります
Page Contents
「平成30年北海道胆振東部地震」とは…
【地震DATA】
<発生日時>
2018年9月6日3時7分
<震源地 / 震源の深さ>
北海道胆振地方中東部(緯度42度41分24秒 / 東経142度00分24秒) / 37km
<マグニチュード / 最大震度>
6.7 / 7
<死者>
44名(直接死41名 / 最大関連死3名)
<負傷者>
785名
<避難者>
最大13111人
<住宅被害>
24956棟(全壊479棟 / 半壊1736棟 / 一部損壊22741棟)
<停電戸数>
最大約2950000戸(北海道内全域)
<断水戸数>
最大約68000戸
《産業被害》
<農業>
¥66500000000(農地への土砂堆積・農作物被害)
<林業>
¥47500000000(林地の大規模崩壊・林道の損傷)
<商業・工業>
¥25600000000(建物や設備の損壊・停電による商品破棄(腐敗など))
<観光>
¥35600000000(宿泊キャンセルなど)
…まさしく「北海道における過去最悪の地震」としか説明のしようがないことがこれだけでもわかると思います!!!

人口も震度7を記録した厚真町と震度6強を記録した安平町やむかわ町を合わせた3町の減少が顕著で…
2018年8月末 | 2019年8月末 | 減少数 | |
厚真町 | 4671人 | 4571人 | 100人 |
安平町 | 8115人 | 7858人 | 257人 |
むかわ町 | 8285人 | 7952人 | 333人 |

3町合計で690人減少となりました…(悲)

住宅も北海道全域で24956棟が損壊、修復困難である住宅はやむを得ず解体ということになるのですが、各市町村と国が解体する家屋の解体費用を「公費解体」として負担することとなり、申請数は2019年8月末現在でむかわ町の311棟が最も多く、次に札幌市の194棟と続いていて、解体作業は行われているのですが…
申請数 | 解体済 | 解体の進捗 |
888棟 | 599棟 | 67.5% |
解体業者の人手不足などにより作業が遅れており、一年が経過した地点でも未だに30%以上の解体が終わっていません…
解体せずに済む修復可能な住宅に関しても各市町村と国から公費として修復するかと思いきや、そうではないようです…
それどころか…

札幌市内においては、特に被害が大きかった清田区里塚地区や豊平区月寒地区において一部の損壊した住民の方々が分譲した某大手住宅メーカーさんを相手取り損害賠償請求訴訟を起こそうという動きがありました…
清田区里塚地区は1978年頃から宅地造成が開始…1982年「里塚・真栄地区土地利用転換計画」が制定され、宅地開発が一気に進んだというどちらかといえば比較的新しい住宅地であり…
宅地開発が行われる前は山があり、沢や谷があって高低差もあり地下水が集まりやすい地形で決して平坦とはいえずにとても宅地には向いていないといえる場所でしたが、山を削り沢や谷を埋め、斜面に盛り土をして人工的に平坦にして宅地造成を行ったという経緯があります…
しかし、沢や谷をで埋めたり、盛り土に使った土は…「火山灰」であり、それも「砂質系火山灰」というとても水を含みやすい土だったために土地全体が緩い土層だったのでした!!!
そのような住宅地に地震が発生した前日の9月5日に台風21号による降雨により地下水位が高くなっていたことなどが重なって液状化現象が発生したとのことですが…
地震が発生するまで、液状化現象が発生した場所に沢や川が集まっていたことを知っている人はほとんどいなかったとのこと!!!
今回、訴訟を起こそうという動きをした住民の方々も某大手住宅メーカーさんによる分譲住宅を購入しましたが、その際に担当者の方から販売に先立ち…
「山を削って平たくした切り土なので地盤は固いです」
と、いう説明を受けていたとのこと…当然、前述のような経緯で宅地開発が進められていたことなど知らなかったそうです!!!
当然、経緯を知ると…
「ふざけるな!!!」
と、怒り心頭になるでしょう!!!
そして損壊した住宅の住民がまとまり、提訴起こそうと住宅メーカーさんとの話し合いを重ねたそうです…
ですが、住宅メーカーさん側は…
「営業担当者は「岩盤の様に良い土地」と比喩的に言っただけ」
などと説明してメーカー側の責任を全否定しているとのことです…
また、同様の液状化現象が発生し、それに伴う地盤沈下などで全壊6棟を含む41棟の損壊被害が出た豊平区月寒地区の月寒東3条19丁目付近においても一帯の東月寒サニータウン町内会さんが弁護士を介して、造成開始した1978~79年に担当した業者さんに損壊した箇所の修復を要求、話し合いを重ねましたが…
と、いう一点張りで全く主張を変えることはないとのこと…
と、怒りを表すのが精一杯という感じで…ほとんどの方々が自費で地盤や建物の修理をせざるを得ないそうです…
実際に提訴や損害賠償を請求するのは…
売主が宅地建物取引業者の場合、土地と建物の隠れた欠陥に対して担保責任を負う期間は「引き渡し後最低2年間」と法で定められており、特に引き渡しから10年以上経過している里塚地区における損害賠償請求は難しいとのこと…
訴訟を起こそうという動きをした住民の方々は…
と、口を揃えているそうです…
「購入する側も業者さん側の話だけを鵜呑みにするのではなく、自らで事前に念入りに調査しなければならなかった」ということを指摘する声もあるようですが…少しでも納得できるような救済措置がなされることを願います!!!

北海道の農業は全国の1/4の耕地面積を活かした土地利用型農業を中心とした農業を展開、日本の食卓を支えているといえますが…
今回の地震により、土砂崩れや地割れなどの被害を受けた農地が続出し、厚真・安平・むかわの3町と北広島市の農地が自主復旧が困難との判断により国に災害復旧事業を申請し、国主導のもとで復旧作業が行われています…
しかし、復旧作業の進捗状況は…
農地被害面積 | 復旧済面積 | 復旧の進捗 |
149ha | 89ha | 59.7% |
前述の損壊した住宅の解体と同様に一年が経過した地点でも未だに30%以上の復旧が済んでいません…
農地被害面積の149haのうち、厚真町の被害面積は約95%、完全復旧までにかかる費用は約¥260000000とのこと…
2020年春頃までに完全復旧の予定ですが…まだまだ道半ばといえます…

そして…冒頭でも触れましたが、今回綴っている地点においても未だに仮設住宅や市営住宅など、自宅に戻れずじまいの方々や自宅を失いその後の目途も立たずという方々がいます…
- 札幌市
- 北広島市
- 江別市
- 厚真町
- 安平町
- むかわ町
- 日高町
の計7市町村には、応急仮設住宅や公営住宅や民間の賃貸住宅を活用した「みなし仮設」のような仮住まいで暮らしている方々が計1300人に上るとのこと…


むかわ町の倒壊した店舗さん
そのなかでも厚真・安平・むかわの3町だけ計720人…半数以上を占めています…
計720人の内訳は…
みなし仮設 | 応急仮設住宅 | トレーラーハウス モバイルハウス |
244人 | 393人 | 83人 |
1年後の2020年に入居期限(2年間)が切れることになっていますが、次の住居の目途が立っていない方々が大勢います…

もっとも仮住まいで暮らしている方々のほぼ半数(49%)の方々からは「入居期限の延長」を求める声が上がっており、「今後どうなるか?」という感じです…

また、仮住まいで暮らしている方々の半数以上(61%)は「現状は復旧や復興はしていない」という感じで一年を経過しても改善を実感していない人が多いのと同時に…
- 目先の仕事が忙しく、資金などの準備ができていない
- 地震前より世帯収入が減った
…etc、先行きを不安に思う人が多く、生活再建の難しさも浮き彫りになっています…
以上のような感じで「平成30年北海道胆振東部地震」とはどのような地震だったかについて触れました…
何しろ「北海道における過去最悪の地震」となっただけに被害も尋常ではありません…
しかし、悲観的な話だけではなく前向きな動きや話題もあります!!!
地震発生後の様々な動きについて

今回の地震の震源地である北海道胆振地方中東部周辺の…
- 厚真町
- 安平町
- むかわ町
- 日高町
- 新ひだか町
以上の5町で2019年8月末の地点で被害を受けた河川や道路などの施設155ヶ所全てにおいて災害復旧事業に着手することが決定し、既に事業全体の94.5%が着手済みとなっており、2020年度末までには全ての事業を完了させるとのこと!!!
特に甚大な被害を受けた厚真町では復旧工事の現場を公開…
- 排水作業
- 埋め立て
- 斜面の土留め
- 配水管の修理
- 土砂の撤去
…etc、逐一工事の進捗状況を発表しています!!!

札幌市でも前述で触れた液状化現象が発生、土地全体が緩い土層だったことが判明した里塚地区においても何もしていない訳ではありません…
2019年6月より地盤改良工事が本格化、宅地や道路、公園を一体的に補強をしています
特に宅地には環境への影響がないシリカ系の薬液を宅地の地下に向けて斜めに管を差し込み注入し地盤を強化する工法を採用 → 薬液は地中で直径2.5mほどのゼリー状の球状に固まり、その球体が地下水を押しのけることで大きな揺れが発生しても地盤が流動化するのを防止できるとのこと!!!
この工法は湾岸や飛行場の滑走路などで採用されている工法で宅地に採用されるのは珍しいそうです

また、南北4.3kmにわたり落ち込み幅が最大2mの地盤沈下や陥没が発生した地下鉄東豊線が走っている札幌市東区の「東15丁目屯田通」では迅速に応急工事を進め、11日後の2018年9月17日に全面開通させ、冬の積雪の時期を経て2019年春から本格的な復旧作業が行われています
主な作業は液状化現象を防ぐために地盤に真下を走っている地下鉄東豊線建設の際の埋め戻しに使われた大量の砂があり、その砂を出して砕石とシート状の補強材を入れて再舗装をするという内容で今回綴っている地点での工事の進捗率は44%ほどで2019年のうちにはおおむね完了する見通しとのことです
災害復旧関連以外においても…

札幌市が震度5以上の揺れを観測するのは1923年の統計開始以来初めてであり、地震で災害対策本部を開設したのも初めてとのこと…
これまで地震などによる大きな災害の経験がなかったので必要とすることがなかっただけに…当然災害発生時に被災した住民の方々が避難すべき避難所の本格運営も事実上初めてだったとのこと…
経験がなく、未知の状況下なだけに全てにおいて後手に回る対応となり…
特に「備蓄物資の不足と設備の貧弱さが露呈した形」となったため、その対策ならびに強化に取り組んでいます
今後は札幌市内にある全指定避難所309ヶ所と備蓄倉庫など20ヶ所の計329ヶ所で備蓄を強化するとのこと…
既に約110000人の避難者が24時間滞在できる食料(アルファ化米など約400000食)はこれまでも備蓄していたとのことですが、48時間分(約800000食)に倍増させるとのことです
※アルファ化米とは炊飯または蒸煮(じょうしゃ)などの加水加熱によって米の澱粉をアルファ化(糊化)させたのちに乾燥処理によってその糊化の状態を固定させた乾燥米飯で熱湯や冷水を注入することで御飯へ復元し可食の状態となりアルファ米とも呼ばれる
設備の貧弱さという点で特に顕著だったのが「電源設備」
そのなかでも停電時には必要不可欠である「非常用発電機」 → あれば非常に役立つものですが…
札幌市が開設した避難所のほとんどに非常用発電機がありませんでした…
そのため、近年使用者が急増しており今回綴っている地点においては誰もが持っている日用品になりつつあり、様々な情報入手には欠かせないアイテムになった「スマートフォン」を充電したくてもできない → 電池切れで使用不可となる方々が続出しました
このような事態を防ぐために、非常時に開設することになっている避難所約300ヶ所に「非常用発電機」の配備を進めています
今回綴っている地点で約120ヶ所の配備が完了、残る約180ヶ所にも2019年のうちに配備が完了する見通しとのことです
そして…冬の時期に北海道のような降雪が多く、極寒である地域に必要不可欠なのが「ストーブ」
地震発生が9月…寒くなり始めた時期だったとはいえ、まだそれほどでもないうえに降雪がない時期だったので当時の報道でもそこまで触れられることがありませんでしたが、もし発生時期が12月~3月の真冬の厳寒期だったとしたら…更に深刻な事態になっていたのは間違いありません!!!
冬の札幌市の直下で地震が発生した場合は死者が8000人超になるといわれています…
そのため、地震発生前に配備されていた寝袋と毛布各110000枚と灯油ストーブ630台に加え、移動式灯油ストーブ約1200台を2019年度中に配備されることになっています
事実、北海道では今回の地震発生後以降は長時間停電になった際に全く使えなくなることを考えて「電気がなくても使用できる灯油ストーブ」を購入する方々が増えているとのことです…
また、避難所の運営自体に関しても札幌市が避難所として開設・開放した東区体育館を避難者がまだ居るにもかかわらず、地震発生後一週間で閉鎖しようとして各方面から非難を受けたということがありました…
このニュースを聞いたときに… …etc、日本の公務員の愚の骨頂と思い、呆れかえったものでした
とはいえ、札幌市も以後は「避難所運営マニュアル」を閉鎖する際の基準を「仮設住宅などの支援が整い、避難者全員の受入先が決まっている場合」と定めつつ避難者の意向確認もその際に行うことと改訂したとのことです…
もっとも改訂された通りに運用できるかどうかはまた別の話だとは思いますが…?

なお、避難所ということに関しては札幌市自体だけでなく、札幌市にある北海道難病連さんが2020年に運営施設である中央区の北海道難病センターを改修し、災害時に最大50人の難病患者や障害者といった要配慮者を受け入れる体制を整備し将来的には「福祉避難所」とする計画を発表しています

非常用物資の備蓄や設備の充実をはじめとした防災意識は避難所だけでなく住民の意識も高まってきているようです…
避難所だけをあてにしたり、頼ったりするだけでなく…
- スマートフォン用の携帯式充電バッテリー
- ポータブルストーブ
- 懐中電灯
- ラジオ
- ランタン
- カセットコンロ
…etc、自ら購入する方々が増えているとのこと…
それだけでなくこれらを使うのに必要な乾電池やカセットボンベ、灯油(ポリタンク)を大量に購入している方々も増えているようです

また、北海道内のJFN系列民放FMラジオ放送局で「AIR’G」というコミュニケーションネームで知られている「FM北海道」さんでは2019年1月より「電池式ラジオを一家に一台常備してもらうプロジェクト」を開始し、その一環で停電時でも使える「電池式ラジオ ×10000個」を…
- 厚真・安平・むかわの計3町の全小学生880人に寄贈
- 各番組にてリスナーの方々にプレゼント
- 各種イベントに足を運ばれた方々にプレゼント
…etc、様々な形で無料配布しています
他にも…
- 乾パン
- 缶詰
- カップラーメン
- レトルト食品
- 飲料水(ペットボトル)
…etc、手軽に食べることができる飲食物を非常用として備蓄したり…
家庭用救急箱を購入したり、既に購入していてもその中身…
- 内服薬
- 外用薬
- 応急処置用品
を充実させる方々も増えているそうです
また、非常用の様々な用品を揃えるだけでなく…
- 金具や針金などで家の中にある家具を固定
- 預金通帳や救急箱をわかりやすい場所に配置し、非常時にはすぐに持ち出せるようにする
…etc、自宅内での対策にも力を入れられる方々もいるようです

そして、以上のような対策ならびに強化に取り組むきっかけの一つになった「ブラックアウト(全域停電)」の再発防止については…
北海道内の電力需要は3100000kWといわれており…その約半分である1650000kWを賄っていた厚真町にある北海道最大の火力発電所である「苫東厚真火力発電所」に供給を頼る一極集中構造は依然解消されていませんが…
北海道電力さんがブラックアウトが発生・復旧後に実施した主な設備増強対策があり…
- 建設中であった石狩湾新港LNG(液化天然ガス)火力発電所1号機の稼働開始(569400kW / 2019年2月)
- 新たに北海道~本州間で電力を融通する「新北本連系線(300000kW)」を稼働開始、既存の北本連系線(600000kW)と合わせて900000kWに増強
- 需要バランス調整のため一部地域を強制停電させる「負荷遮断」の上限量を350000kW追加
…etc、様々な設備増強対策を実施しています
特に「石狩湾新港LNG(液化天然ガス)火力発電所」は1号機だけでなく…
- 2号機(569400kW) → 2023年着工予定 / 2026年稼働開始予定
- 3号機(569400kW) → 2027年着工予定 / 2030年稼働開始予定
以上3基の建設が計画されており、3基全てが運転を開始すると総出力が「1708200kW」となり「苫東厚真火力発電所」を上回り北海道内最大の発電所となります!!!
また、北海道電力さんだけでなく…

石狩市では厚田地区に太陽光パネルを設置、その太陽光発電で作られた水素を貯蔵・活用して夜間など太陽光を十分確保できないときでも発電し続けられるシステムを2022年度に導入することが決まっており、天候や時間帯で出力が変動する再生可能エネルギーの弱点を補うモデルケースとして注目されています

上士幌町では農業や酪農が盛んであることを生かし、地元農協などが出資して家畜糞尿を燃料とするバイオガス発電所を建設、これを核としたマイクログリッドの計画を進めています、この取り組みは似たような形で釧路市でも酪農地帯がある旧阿寒町地区にある阿寒農協を中心に進められています

他にも北海道内各地で各自治体が様々な対策に取り組み「停電ゼロのまち」を目指しています!!!

大雑把に紹介しましたが、他にも医療・交通・観光…etc、様々な分野において防災マニュアルの見直しや備蓄などの対策が進められ、北海道内においての防災の意識は確実に高まっていることは間違いありません!!!
当然、ミヨッシー一家でも…正直きちんとではありませんがこれまで紹介したことを含めたそれなりの防災対策は進めています!!!
災害が発生しないのが何よりですが…万が一の際にこれまで紹介した対策や取り組みが大いに生かされることを信じています
そして…何よりも人口も震度7を記録した厚真町と震度6強を記録した安平町やむかわ町を合わせた3町をはじめ札幌市などで被災されたみなさんは…


老若男女問わずそれぞれ新たな気持ちで前向きに日々頑張っています!!!

地震の翌日に被災地で誕生した赤ちゃんが一年後元気に成長しているという嬉しいニュースもありました!!!
本当の意味で復興するのはいつなのかは今回綴っている地点ではまだわかりませんが…
全てのみなさんが心から笑顔になれる日が訪れることを願いたいです!!!
今回は「同じ北海道民として他人事とは思えない!!!」と、いう思いがあり、在住している北海道で発生した「平成30年北海道胆振東部地震」から一年が経過した現状などをミヨッシーなりに色々と綴りました
誰しも「大地震・災害は発生しないでほしい」と、いう思いが第一にあり、永久に発生しないのが理想だと思います…
しかし、現実には日本は火山が多く、そのために地震が多い国なので地域によって多い少ないはあってもいつどこで大地震やそれに伴う災害が発生してもおかしくありません…
今回綴っている地点においても、今回紹介した「平成30年北海道胆振東部地震」に被災された方々だけでなく…
- 東日本大震災(2011年)
- 熊本地震(2016年)
と、いった同じ「震度7」を観測した地震ならびにそれ以外の大規模地震で被災された方々で未だに厳しい生活を余儀なくされている方々がいると聞いています…
今回紹介したミヨッシーが在住している北海道の方々はもちろんのこと、日本に在住している方々は「大地震・災害はいつ自らが在住している地域で発生してもおかしくはない」ということを常に意識をし、様々な対策や取り組みを実践することが生命を守るうえにおいても非常に重要なことではないでしょうか?
今後、日本のどこかで大地震や災害が発生したときにはそれまでに実践してきた対策や取り組みが実を結び、被害が最小限に収まったとなることを心より願いたいです…
最後にミヨッシーが在住している北海道の今後について思っていることを少々…
今回紹介した地震が発生して以降、様々な分野で防災の意識が高まっているのは間違いないのですが、一方で「当分大地震は来ないだろう」という声を稀に聞くことがあります…実際ミヨッシーは街中で歩いているときにある通行人がそのようなことを言っていたのを耳にしたことがありました…
が、ミヨッシーは…
と、思っています!!!
なぜなら…今回綴っている地点では最も近い年では2000年に発生した「有珠山噴火」…
※有珠山 → 有珠郡壮瞥町・虻田郡洞爺湖町・伊達市に跨る標高737mの活火山
この2000年の有珠山噴火では周辺に噴石放出、広範囲で地殻変動による家屋や道路、線路などの損壊が発生、噴火後に避難者数は最大で約16000人まで拡大したという大規模災害となりました…
「最も近い年」でということは…
そう…その前は1977年に発生!!!
1977年の噴火においても有感群発地震が発生する最中に噴火 → 火口周辺地域には多量の軽石や火山灰が堆積し家屋が破壊、降灰は北海道内119市町村に降り注ぎ、特に農作物に多大な被害、当時日本国有鉄道(国鉄・現JR北海道)が運行していた胆振線が不通、その後水蒸気爆発が発生し始めて翌1978年まで続きました…
更にその前は1944年~45年…1910年…と、いう感じで20年から30年周期で噴火を繰り返しているのです…このことから「有珠山」は「世界的に見ても活発な活火山」として日本はもちろん世界中でも知られています!!!
ここまで綴ると鋭い人は「ちょっと待て!!!」となるかと思います…
今回綴っている地点では2019年…前回の噴火は2000年………
そうです!!!
あと一年で前回の噴火から「20年=20から30年周期に突入」ということになるのです!!!
更にその前…1977年に噴火してから2000年までは「23年」…カウントダウンが近づいてることは必至なのです!!!
もっとも…有珠山には350年前から噴火の記録があるそうで、関連データ蓄積の多さから比較的「噴火予知のしやすい火山」であることや噴火を繰り返す周期が短くかつ一定であり地域の住民の多くは前回…前々回…そのさらに前の噴火を経験した人や年長者から伝え聞いたことのある人もいることがあり、有珠山周辺の住民の方々は「温泉など有珠山の火山活動による恩恵を受けて暮らしているのだから、20年から30年に1度の噴火は当然受け入れなければいけない」という意識が高いそうで、日頃から周辺市町のハザードマップの作成や住民の防災教育がなされており、危険地域を避けた適切な避難誘導を行っているとのことです
しかし、このようなことを綴ると「周辺に住んでいなければ大丈夫」と思いがちになりますが…とんでもありません!!!
事実1977年には前述で触れたとおり降灰が北海道内119市町村というかなり広範囲に降り注ぎ、特に農作物に多大な被害が出ています…
さらに噴火と地震は密接な関係があります…1977年の噴火においても有感群発地震が発生する最中に噴火しています…過去の例では広範囲にわたって地震の被害が発生したということはありませんが、今後はいつどうなっても何の不思議もありません!!!
なぜなら、今回の地震で震源地から直線距離で約60km離れた札幌市で大規模な被害が発生…
有珠山から札幌市までは直線距離約70km…距離的には大差ないのです!!!
そして札幌市だけでなく有珠山から半径70km以内はもちろん、それ以上の地域も今後有珠山噴火 → 地震が発生しその規模によっては…今回被災した地域と同様の被害が発生することが大いにあり得るのです!!!
もっとも「20から30年周期で噴火している」からといって、次の噴火はいつになるということなどは全くわからないですし、もしかしたら何かが変化をして次の噴火はそれ以上先になるかもしれません…
しかし、今回綴っている地点では…
何もしないのはとんでもない話だ!!!」
少なくともミヨッシーはそう思っています…
「平成30年北海道胆振東部地震」で北海道自体も…在住しているミヨッシーを含めた在住者も初めての経験をしてから一年…復興は進んでいるとはいえ完全となるのはまだ先であると言わざるを得ない現状ですが、その間で経験したことを忘れることなく、しかも前述で触れた通り次の災害が発生する可能性が迫っているので自分なりに対策や取り組みを実践し、万が一被災をしたときには実践したことが生かせるようにと思います
そして、同じ北海道民として綴るのも何ですが、今回綴っている地点においても地震により未だ苦しんでいる地域や方々の完全なる復興を願いながら今回の綴りを終えることにします
長い綴りとなりましたが…最後までお付き合いしていだだきましてありがとうございました。
南区定山渓発…札幌のミヨッシー